首頁 愛麗絲書屋 凌辱 洗脳をした喫茶店のイケメン店員が実は警察官だったことを知ってしまった話

洗脳をした喫茶店のイケメン店員が実は警察官だったことを知ってしまった話

   洗脳をした喫茶店のイケメン店員が実は警察官だったことを知ってしまった話

  注意

   こちらは二次創作の夢小説になります。

   原作とは一切関係がありません。

   頭が悪いえろがあります。

   キャラクターの♡喘ぎ、下品な発言等など含みますので苦手な方は御遠慮ください。

  

   [[jumpuri: 出來心で洗脳アプリを使ったら喫茶店のイケメン店員に童貞卒業させてもらった話> https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18057333]]の続きの話になります。

  

  

   主人公

   小鳥遊 稜(たかなし りょう)

   25歳。職業はグラフィックデザイナー。前髪を長くして顔を隠している顔面偏差値中の上のくらいのフツメン。インストールした覚えのない【洗脳アプリ】に軽い気持ちで安室の名前を入れたら何故かイチャラブおせっせをして童貞卒業が出來たラッキーマン。ただ嬉しいよりも罪悪感が勝ってしまいアプリをアンインストールしようとするもどういう訳かアンインストールが出來ず困っている。

  

  

   ―――――――――――――――――

  

  

   小鳥遊side

  

  

  

   「ああ\"♡んん\"♡ふう、ぅん\"♡♡だめ、♡また、イッちゃいます♡♡♡」

  

   『っ、安室さん、!俺も、もうっ…!』

  

   「あ♡はぁ♡ん\"ぁ♡いい、ですよ♡ぁあっ!♡っまた、僕の、ナカに出してください♡♡、っあ♡あ\"あ!♡っ~~!♡♡♡そこぉ!♡だめ、だめだめぇ\"!♡♡イク\"ぅ!♡イ\"、ク\"ゥ\"!♡♡♡」

  

  

   安室さんが背を弓形に反らして身體を痙攣させると比例するように安室さんのナカがギュウと締め付けてきた。俺は細い腰を摑んで引き寄せると何度目かの射精をした。最高に、気持ちがいい。

   摑んだ腰から手を離さずそのまま親指で橫腹を撫で上げれば「ひゃん♡」と身體を小さく震わせて楽しそうにクスクスと笑いながら、イッたばかりにも関わらず喫茶店の店員とは思えない見事な腹筋で上體を起こすと俺の首に腕を回して唇を重ねてくる。熱い舌を絡ませクチュリと水音をさせながら口付けを続ければ、まだ繋がったままの安室さんのナカで愚息が元気になっていくのが分かった。それは安室さんにももちろん伝わっているようで自らゆっくり腰を動かし始めるとグチュグチュといやらしい音が室內に響いた。

  

  

   「ん、♡ふぅ…♡ふふ、稜のまたおっきくなってますよ♡♡ん♡僕のナカに、こんなに出したのにまだ出し足りないなんて♡どれだけ性欲が強いんですか?♡ぁん♡♡」

  

   『そ、れは!安室さんもでしょ…!俺よりもイッてる癖に、自分から動いて欲しがってるじゃないですか』

  

   「ん♡♡おしり摑んでひろげないでください♡♡あん♡動く度にぃ♡稜の精液が、溢れてきちゃう♡♡」

  

  

  

   弾力とハリがある小さなおしりを摑んで揉んでみるとドロっとした液體が指先に垂れてくる。それでも安室さんは腰を動かすのを止めず前後にゆっくりと動きながら首元に抱きついて耳元で小さく喘ぎ聲を聞かせてくる。

   本當にエロい人だ。

  

   でも、これは彼が望んで行っている行為ではないということを俺は知っている。そしてこの時間もきっと今日で終わってしまうんだと察していた。

   安室さんと偶然鉢合わせる少し前、アンインストールが出來なかったアプリをもう一度開いてみると畫面には

  

  

   【洗脳終了まであと20時間】

  

  

   そう映し出されていた。そうだ、あの日から安室さんに會いに行く度にいやらしい誘われ方をされて戀人のように身體を重ねていたけれど、それは俺が彼にそういう洗脳を掛けていたからであってそこには彼の気持ちなんてものは一切ないのだと改めて認識した。彼には悪いことをしてしまったと罪悪感を感じるものの約3日、一目惚れをした相手と戀人のような甘い一時を過ごせたことに対して嬉しさを感じるのだから俺は悪い人間だ。

   そういえば洗脳が解かれたらその時のことを覚えているのだろうか?もし覚えていて俺と無理やり性行為をさせられたなんて思われて訴えられる可能性もあるんじゃないか…?どうしよう、後のことなんてなにも考えていなかった。人気者の安室さんを強姦したなんて知られたらSNSで顔とか曬されて社會的に抹殺されてしまうのでは…。というか人を洗脳することが出來るアプリなんてなんのデメリットもなく使えるものなんだろうか。もしかしてこの後高額請求が來たりするのか?

  

  

  

  

  

   『っ!』

  

   「んぅ、はぁ♡僕とシテる最中に考え事をするなんて隨分と余裕がありますね?♡♡」

  

   『ご、ごめんなさい…。っ、安室さんそこは…!』

  

   「ふ、んぅ…はぁん♡稜は本當に耳が弱いですね♡少し舐めただけなのに…ナカでおちんぽ、ビクって震えて興奮してますよ♡」

  

  

   耳を甘噛みされ思考が停止する。安室さんを見れば眉間に皺を寄せ明らかに拗ねてますと言わんばかりの表情をしていたので咄嗟に謝れば、彼はまた顔を近付けてきて耳に舌を這わせていやらしい水音で脳內を犯してくる。反応してしまった事を安室さんが見逃す訳もなく、何度もイッているにも関わらず緩まらないアナルがきゅうっと締め付けてきて思わずイッてしまいそうになるのを何とか堪える。楽しそうに笑っている安室さんは前後に動かしていた腰の動きを1度止めると今度はその場で跳ねるように上下に動きを変えてさっきより奧で締め付けてくる。

  

  

   『んん゛っ!、はぁ…安室さん、それやばいっ…から』

  

   「はぁ♡ふふ…あ♡僕も、奧まで稜のおちんぽが屆いて、気持ちが良くて♡またイッてしまいそうですっ♡んん!♡はぁ、一緒に♡イきましょう?」

  

   『っ…安室さん!!』

  

   「ゃん!♡あ♡ああ゛!♡これ、だめ、!激しぃ♡奧までガン突きすごい♡♡ん゛!♡おっ♡お゛♡お゛ぅ♡♡イク゛♡イク゛ぅ゛ぅ゛!♡♡」

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

   それから數時間

   2、3回體位を変えてヤッた結果安室さんが気絶してしまった。安室さんの方が俺よりも多くイッていたのだから仕方がない。まだ俺の愚息は勃起したままなのだけど気絶してるのにそのまま続けるのは…と思って後はトイレで1人で処理しようとナカから抜いてトイレに行こうとした時だった。

   ブーッブーッと攜帯のバイブレーションの音が小さく聞こえてきた。こんな時間に誰だろうかとノロノロと自分のスマホが置いてある所まで移動して見てみるが特に連絡は入っていなかった。ということは鳴ってたのは安室さんの攜帯か。

   そう思った俺は何となく安室さんが來ていたスーツに手を伸ばして攜帯を見つけて畫面をつけようとして思い止まる。

   待て、世間では戀人であったとしても人の攜帯を見るのはご法度だ。プライバシー侵害に當たる行為だし、それに何より俺と安室さんは戀人なんて関係ですらない。端的に言えば加害者と被害者だ。こんなことをしていいわけが無い。また罪を重ねるところだった…と攜帯をスーツに戻した所でまた短いバイブレーションの音がした。ただ俺が手にしていた安室さんの攜帯からでは無かった。もう一度自分の攜帯を確認してみてもやはり何も通知はなく、では一體どこから音がしたんだ?と不思議に思った所で、ふと安室さんの車に置き去りにされそうだった攜帯があったことを思い出した。

   そうだ、攜帯落としてますよって降りる時に渡そうとしたけど、安室さんに抱き著かれてセックスのお誘いをされたから興奮で忘れてた。自分の上著を漁って攜帯を出すと通知を知らせるように小さくライトが點燈していた。というか安室さん攜帯二個持ちだったんだな。探偵業と分けてるのかなと思っていれば手に持っていた攜帯がまた小さく震えてビックリしてそのまま床に落としてしまう。やばい、畫面割れたりしてないか?と慌てて拾いあげる際に畫面に觸れてしまったようでスマホの通知畫面が表示された。急に畫面がついたから不可抗力で文字に目がいってしまい通知內容を見てしまうと俺は1つのメッセージが気になってしまった。

  

  

  

   【例の男ですが特に怪しい所はありませんでした】

  

  

  

   例の男?探偵の調査でもしてるのかな。

   探偵の依頼內容は企業秘密って聞いた事があるし、これ以上は見てはいけないと自分に言い聞かせて攜帯の畫面を落としてそっと安室さんのスーツの胸ポケットに入れようとした時に內ポケットに何か固いものが入っていることに気付く。もしかして攜帯を3つ持ってたりするのか?でもなんか攜帯にしては橫幅が広くて分厚いような?カードケースとか?あ、名刺入れかな。

   何となく、気になってしまった俺は答えがなんなのかを知りたくて堪らなくなり、內ポケットを探って中身を引っ張り出した。

   真っ黒なそれは攜帯や名刺入れなんかではなくて、テレビとかで見たことがある

   警察官が容疑者とかに突きつけて見せるあの。

  

  

   『警察…手帳』

  

  

   ズッシリと手の平に感じる重みがこれがおもちゃではないということを物語っていて、恐る恐る手帳を開くとそこには安室さんの顔寫真と見知らぬ名前、そして大きく警部と書かれていた。

   降谷零って…?というか警部って…

   あまりにも衝撃的なことに理解が追いつかない。安室さんは本當は降谷零って名前で…それで警察官?偽名を使って何かを調べていた?

   謎が深まる中で俺はあまり馴染みのない単語が気になり自分の攜帯で調べてみれば、警部とは警察官の階級と出てきてしかも階級を確認してサァ…と顔から血の気が引いていく。

  

  

   安室さんは本當は警察官だったんだ。

  

  

   誰であろうとしてはいけないことだとは分かっているが【警察官を強姦した】と言えば更に事の重大さに気付き重くのしかかる。そして段々と【洗脳アプリ】も怪しく感じてくる。もしかして、あのアプリは仕組まれたもので、降谷さんはわざとかかった振りをしていた?いや、それは考えすぎだよなと思ったがさっき見た誰かからの身辺調査のような報告のメッセージが頭にチラついて、どんどん嫌な方向に考えが働いてしまう。

  

   降谷さんは俺の事を疑っていて、洗脳されたフリをしながら探っていたとしたら

  

   洗脳アプリを使った以外で悪いことなんてした覚えが一切なかったけど、人に疑われると自分でも分からないうちに悪いことをしてしまっていたのかもしれないと自分のことが信じられなくなっていった。

  

   小心者の俺がそんな事に耐えられる訳がなくて俺は急いで服を著ると、降谷さんを起こさないように最低限の物をボストンバッグに詰め込むと急いで自宅を出た。

   悪いことなんてしていないと胸を張って言えない。飛躍していく思考は止めることなんて出來ず、俺は逃げるように慣れ親しんだ米花町から離れていった。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

   米花町もとい東京から離れ、行先もなく色んなネットカフェを転々とし、少ない貯金を切り崩して途方に暮れていた俺はとても優しい老夫婦に聲を掛けてもらい、住み込みで二人が経営している民宿業の手伝いをしていた。海の近くで周りに建物があまりない田舎…見晴らしのいいところだから星もよく見えていい宿だと思うのだが、何分ネットなんてものを使い慣れていない老夫婦の精一杯の宣伝は駅前にチラシを置いたりする事だという。そのせいか折角の民宿なのに観光客が泊まりに來たのは數十回程度。若い人が泊まりやすいようにと部屋にはWiFiなどのネット環境も充実させているようだが宣伝がチラシの紙媒體だけということもあり意味を成していない。その話を聞いて自分に出來ることはしようと二人に頼んでホームページを作らせてもらった。あくまでデザイナーである俺には難しいプログラミングなんかは分からないが簡単なものであれば設定できる。そうして若干自分好みに、そして二人も見やすいようにと作ったホームページを見てもらえば、それはもうとても喜んでいた。すごいすごいとまるで子供を褒めるように言われてむず癢がったけどこんなに喜んで貰えるなら他にもなにかしてあげたいと思って俺は仕事で知り合ってそれなりに仲良くなった友人と呼べる男に頼んで民宿に泊まってもらい口コミを書いてもらった。ふわふわとしていて心配になる人だがその性格もあってか交友の輪が広く『海も星も綺麗で淒かったし綺麗だった~。おじいさんもおばあさん、あと友人もめっちゃ優しくていい人だったよ~。少し遠いかもしれないけど素敵なところだからぜひぜひ』とふわふわとした內容の口コミがホームページとSNSで発信されると早速効果があったのか次の日から予約が相次いできて急に忙しくなった。それでも二人に

   「こんなに人が來てくれるようになるなんてと小鳥遊くんのおかげだよ、ありがとう」と言われればもっとこの人たちの役に立てるように何かがしたいと思って出來ることはなんでもやった。忙しい毎日に疲れが溜まってはいくけど喜ぶ人がいるというのが嬉しくて俺は夢中になって仕事に沒頭していた。自分がどうしてこんなところまで來たのかなんて忘れて。

  

  

  

  

  

  

  

  

   それから1ヶ月

   今日はお孫さんの誕生日だから會いに行ってくると二人が出掛けていった。俺は代わりに働こうと思っていたのだが二人からたまには息抜きをした方がいいからと言われて今日明日は民宿は休業となった。急にすることを奪われて暇を持て余した俺は仕事ではなく【掃除】という名目の元、宿の周りを片していた。最近風が強いせいか宿の前には近くの林から飛んできた草や葉っぱで散らばっていて掃き掃除が大変捗る。

  

  

  

   『はー、仕事って楽しいなぁ…。やっぱりなにかして動いてる時が一番生きてるって感じるな…』

  

   「こんにちは。看板が降りてたんですけど、今日はおやすみですか?」

  

   『あ、はい。すみません、今日は臨時休業で……』

  

  

   ふと背後から聲を掛けられた。看板のことを知ってるということは近所の人かな。聞き覚えのある若い男性の聲に肯定して振り向くとそこにいたのはここら辺では見かけない明るい髪色にすぐ先にある海なんか比にならないほど綺麗な碧色の瞳。人當たりのいい笑みを浮かべながらもどこかどす黒い雰囲気を感じさせて後ろ手にして立っていたのは俺に無理やり性行為をさせられていた

  

  

  

  

   『ふるや……安室さん』

  

   「……やっぱり手帳見たんですね」

  

   『っ…な、なんでここにいるんですか…、やっぱり俺の事捕まえに…?』

  

   「えぇ。貴方のことを逮捕しに來ました」

  

  

  

   その言葉を聞いた俺は箒を地面に放り出しこの場から逃げようと踵を返したが現役の警察官から逃げれる訳がなく手首をがっしりと摑まれるとそのまま腕を捻られて拘束された。ギリギリと捻られた腕に痛みを感じで情けなく悲鳴を上げると安室…降谷さんに宿の扉を開けるように言われ仕方がなく、宿の鍵が上著のポケットに入っていることを伝えると降谷さんは鍵を抜き取って施錠されていた宿の扉を開けた。ガラガラと引き戸が開かれると降谷さんに腕を捻られたまま俺は宿の中に連れていかれた。

  

  

  

  

  

  

  

   「口コミの通りいい宿じゃないか」

  

   『痛い痛い!!本當に痛いんですって!!手離してください!!』

  

   「手を離したら君、逃げるだろ」

  

   『に、…げません』

  

   「はぁ…。逃げたら本當に手錠を掛けるからな」

  

  

  

   そう言って降谷さんはふぅと小さく息を吐くと捻りあげていた手を離した同時に俺の背中を強く押してきた。開放された途端に襲ってきた重い衝撃に一般人が耐えられる訳もなく、俺はそのまま畳の上に顔から倒れ込む。ズザァと肌が畳に擦れて痛みを感じていると今度は腰あたりに重みを感じると髪の毛ごと頭をがっしり摑まれて畳に押し付けられる。

  

  

   『…痛っ』

  

   「さて、僕から逃げたということは何か悪いことをしたと自覚しているからだと思うんだが、君は僕に何をしたんだ」

  

   『っ…何も、してないです』

  

   「ほぉー?何もしていないなら何故僕の前から逃げ出した?心當たりがあるからだろ。何が目的だ?」

  

   『…、』

  

  

   まるでテレビドラマのように尋問だ。聲はいつもの安室さんと同じはずなのに話し方や聲のトーンが違うだけでこんなにも別人に思えるのだろうか。まるで俳優のようだ。なんて事を考えている間も俺の頭は強く上から押さえつけられていてゴリッと畳に擦れてジンジンと頬に痛みが伴う。怖い、自業自得とはいえこんな事をされるなんて思ってもみなかった。そのうち指を折られたりしないだろうか。こんな怖いことされるなら洗脳なんてやるんじゃなかった。好きな人をただ遠くから、見ているだけで良かったんだ。

  

  

  

   『っ…ふぅ、ごめんな、さい…っ、俺、こんなことに、なるなんて思ってなくて…、出來心でアプリを使っただけなんです』

  

   「それで安室が偽名だと知ったのか?」

  

   『っ、へ?え、いや違…。降谷さんが警察官だって知ったのは、あの日警察手帳を見つけたからで…』

  

   「…なら、そのアプリで何をしたんだ」

  

   『それは……そんなこと、降谷さんが1番わかってるはずじゃないですか』

  

   「生憎、全く身に覚えがないんだが?」

  

   『だ、だってあのアプリを入れたのは降谷さんなんでしょ…、洗脳出來たって思わせて、油斷したところで何か情報引き出すつもりだったんでしょ!?でも、俺、アプリ以外に悪い事をしたつもりは、本當にないんです!』

  

  

  

   最後の方はもうヤケになって叫んでいた。情けなく目から流れる涙を拭うことも出來ず、鼻をすすっていると頭に感じていた圧力が無くなる。恐る恐る視線を上に向けると自分の上にどしりと座り込んだ降谷が探るような視線のまま顎に手を當てて何かを考えているようだった。何を考えているかなんてわかる訳もなく視線をまた畳の方に戻し、やっぱり強制性交等罪で逮捕されるのかな。でも、誘ってきたのは降谷さんの方でアプリも偽造されたものだったなら言い逃れは…出來ないのかな…。そもそもそんなこと書いてたことが問題だろうし…。

  

  

  

  

   「君が言っているアプリというのが分からないのだが、どのアプリのことだ」

  

   『っ、洗脳アプリですよ!今更しらばっくれないで下さい!そのアプリに降谷さんが、俺にエッチな事して來るように書いたから演技をしてたんでしょ!?でも、本當は俺が何か悪いことしてないか調べるためだったって俺知ってるんですからね!』

  

   「洗脳アプリ?…君は何か悪いことでもしてるのか?」

  

   『してないですし身に覚えもないですよ!だから怖くなって貴方から逃げたんです!』

  

  

   「…なるほど。稜、そのアプリ見せてもらえるか」

  

  

  

   急に何を言い出すんだこの人。白々しいにも程がある。でもイケメンの突き刺さる鋭い視線に反抗できるほど俺は強くないので反対側のポケットに攜帯が入っていることを教えると降谷さんは即座にポケットを漁って攜帯を摑むと慣れたように畫面を操作していく。てか、なんで畫面解除のパスワード知ってるんですか…。

  

  

  

   「洗脳アプリってこのアプリのことか?」

  

   『…はい』

  

   「…これはどう言ったアプリなんだ」

  

   『だから!降谷さんが入れたものでしょ!分かってるくせに聞いてくるなんて意地が悪いんじゃないですか!』

  

   「…勘違いしてるみたいだから言っておくが、僕はこのアプリを入れたりなんてしていない」

  

   『え、だって降谷さんの攜帯で【例の男ですが特に怪しい所はありませんでした】って、それ俺の事なんでしょ…』

  

   「そういうことか、君は本當に馬鹿だな。それは君の事じゃない、捜査をしている別の男のことだ」

  

   『へ?じゃ、じゃあ俺何も疑われてないんですか?アプリも降谷さんがやったんじゃない?』

  

   「あぁ、アプリのことは本當に知らない。…君のことは善良な一國民だと思っていたよ。ついさっきまでは」

  

  

  

   ずいっと目の前にスマホの畫面が寄せられた。近すぎて見えにくいが焦點を合わせて畫面を見てればそこには俺の秘蔵畫像、主に洗脳をかけて身體を重ねている時の降谷さんのハメ撮り寫真や洗脳をかける前に盜撮をしていた寫真が映し出されていてサーッと血の気が引いていくのを感じる。いつの間にか上體を倒して顔を近付けていた降谷さんが「盜撮は犯罪だって知っているか?」

   と耳元で囁いて來た。これは、何も言い逃れは出來ない。

  

  

  

   『ご、ごめんなさい』

  

   「君に身體を許してしまっていたのはこのアプリのせいだと君は言ったが一體どういう意味だ?」

  

   『う、…その、ポアロではじめて會った時から、…気になってて…いつの間にかインストールされていたアプリに洗脳したいことを書き込めって書いてあったから、その、出來心で…』

  

   「それで、僕にいやらしい事をしてほしいと書き込んだと?」

  

   『…はい』

  

  

  

   事の全てを言わされて羞恥から顔に熱が帯びていくのを感じて咄嗟に顔を手で覆い隠した。こんな恥ずかしい思いをした上に逮捕されるなんて俺、可哀想なのではと思っていると腰に感じていた重みが消えた。しかし重みを感じなくなった途端に肩を捕まれそのまま引っ張られ體を仰向けされるとまたお腹の上にドシッと降谷さんが腰を下ろした。腕を組んで芸術品のように整っていて綺麗な顔で見下ろしている降谷さんにドキリとときめいてしまった。それが伝わってしまったのか降谷さんは小さく笑うと手を伸ばして俺の頬に觸れてきた。

  

  

  

   『降谷さん…?』

  

   「洗脳アプリというのがどう言った原理で機能するのかはこれから調べてみるが、こんなものを使わずに直接口説きに來ればよかったのに」

  

   『え、』

  

   「気になっていたのは君だけじゃないって事だよ」

  

  

   楽しそうに笑いながら俺の唇に指を押し當て柔らかさを確かめるようにふにふにと觸ってくる降谷さんは急に真面目な顔をすると【盜撮についてバラされ逮捕されたくなければ、

   僕が警察官であることを決して他の人にバラさないこと】と言われて迷わずに首を縦に振った。俺の答えに満足したのか降谷さんは立ち上がり「では、またポアロで會いましょう」とニコリと笑って出ていってしまった。

  

  

  

   『…なんか、よく分からないけど助かった…?』

  

  

   あの怖い雰囲気から開放されて重い息を吐いてゆっくりと上體を起こす。突然のことに情報の処理が追いつかない。えっと、とりあえず逮捕されるのは免れた?というか降谷さん俺の攜帯持って行ったな…。それとさっき降谷さんが言ってた直接口説きにくればいいとか気になってたのは俺だけじゃないって言葉は…そういう事だと捉えていいのかな…。い、いやもしかしたら警察官の隠語みたいなことなのかもしれない。だってこんなことをした俺なんか、降谷さんに好かれるわけないし、それにもっと可愛い女子だって周りに沢山居そうだし…うん、きっと逆に【直接関わるな】的な隠語だったんだろう。確かに降谷さんが警察官であることをバラしてはいけないということは降谷さんに會うことがなければボロを出すことが少なくなる訳だし。隠語って難しいな。

  

  

  

  

  

   次の日帰ってきた老夫婦から娘さん家族や親戚の方がこっちに引っ越してきて民宿を手伝ってくれることになったという話を聞いて、タイミングが良いと思い娘さんに引き継ぎをしてから俺は民宿のバイトを辭めた。とりあえずなるべく人と接觸をしないで済む場所に引っ越そう。罪滅ぼしってわけじゃないけど降谷さんの秘密は絶対に守り通すと心に決めて今度は長閑な田舎の方に移動しアパートを借りて休業していたデザインの仕事を再開した。WiFiが気持ち不安定になることがあるものの自然に囲まれて空気が澄んでいるし、配達もなんとか屆くしなんだかんだでいい場所に巡り會えた。よし!これから真面目に頑張っていくぞ。

  

  

  

  

  

  

   しかしそれからまた1ヶ月して

   インターホンが鳴らされたので特に確認をしないで扉を開けると腕を組んで器用に笑いながら怒っている降谷さんが立っていて、誰にも言ってないのになんでここが分かったんだと聞く前にいきなり胸ぐらを摑まれて引き寄せられると柔らかい唇に口を奪われた。慌てて離れようとするとドスの効いた聲で「直接口説きに來いと言ったよな」と言ってそのまま胸ぐらを摑まれたまま家の中に入られ布団に押し倒されると馬乗りになった降谷さんにあれよあれよという間に襲われた。

  

  

  

  

  

   「っ、ポアロで待ってるって言っただろ…!それ、なのに…はぁ、全く顔を見せない上に、こんな所に引っ越して…!んっ」

  

   『ごめ、んなさい…っあ!っくぅ、降谷さんの秘密…を守るために…、っ人が少ないところに行こうと思って、…!というか、どうして…!っあ、俺、降谷さんとセックスしてるんですか…!』

  

   「…いい加減気付け、バカっ…!」

  

  

  

  

  

  

  

  

  

   ―――――――――――――――――――

   逃亡したのちに無事に捕まり気付けば戀人になってた男

   調子に乗ってイチャイチャカップルみたいなことをしていたけど効果が切れる時が來ると分かって現実に引き戻されて震えた小心者。運がいいのか悪いのか警察官であることを知って逮捕されることを恐れて逃げ出したが結局捕まってしまいアプリの存在を明かすが降谷があまり怒っていないことに少し安心する。しかし変な空回り方をして降谷のデレをスルーし失蹤。そしてまたもや捕まり、嫌という程じっくりと分からせられた。(意味深)

   口コミをしてくれた友人には警察官の幼馴染が2人いるらしい。

  

  

  

   デレが通じなくてその身を持って分からせた男

   気が付いたら気になっていた男に抱かれていた。そして捨てられた(と思っていた。)

   洗脳のせいかいつもしないようなミスをして警察であることがバレて珍しく自分にため息を吐いた。ちなみに洗脳を受けた時の事はきちんと記憶があり「どうして僕が稜にこんな事をしたんだ!?」と混亂したとか。洗脳アプリとかよく分からないアプリの力で抱かれたと知り、気持ちを伝えずセフレのような関係にはしたくないなと少し思い、口説きに來いと発破を掛けたが待てども馬鹿は來なかったので、また捕まえに向かった。逃がすわけがない。じっくりねちっこく分からせた後は見張りがしやすいように安室として借りているアパートの部屋を

   洗脳アプリを調べようとしたが解析ソフトに読み込んだ瞬間エラーを起こしてアプリが強制アンインストールされてしまい調べることが出來なかったらしい。

  

  

  

  

   洗脳アプリの続きでした。

   私の中で何となく降谷さんは女王様気質なイメージなので小鳥遊くんはこの後尻に敷かれ続けると思います。

  

   実はシリーズとして他の人も考えているのですが

   どちらが先でもいいなと思っているので良ければ読みたいかも…と思う方をアンケートで選んでくれると嬉しいです…(勵みにします。)

   諸事情により松田は後に殘してます。

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